製品化事例

飛沫感染対策 内視鏡用ウイルス感染防御システム「Endo barrier」

暮らしに不可欠なプラスチックフィルム製品を食品、電子材料、自動車等の様々な分野で提供している大倉工業株式会社は、長年培ってきたフィルムの製膜/延伸/印刷/塗工/ヒートシール/定尺カット/貼合/加工等の要素技術を活かして、香川大学医学部小原英幹先生、西山典子先生、創造工学部大場晴夫先生の共同研究成果として飛沫感染対策内視鏡用ウイルス感染防御システム「Endo barrier」を開発しました。

新型コロナウイルスのような感染症が流行している状況下において、病院内で医療従事者が多くの患者に内視鏡等の検査や手術を行う場合、医療従事者は罹患の可能性のある患者から感染する危険性が高くなっています。飛沫拡散リスクのある消化器内視鏡検査の中止や延期をせざるを得ない状況が発生しており、早期発見・早期治療の機会も失われつつあります。

Endo barrierは、開閉式フレームとディスポーサブルなプラスチックフィルムから構成されています。フレームを開くことで簡易に設置でき、使用後も、フレームを閉じることで、コンパクトに収納することを可能としています。フィルムには操作順がわかるよう、矢印と番号をセットで表現することで、簡易な取り付けを実現しています。また、酸素を入れる口や、陰圧のための吸引口、また、患者の口へアクセスするための吸引口には、ピクトグラムを用いており、多様な国の人でも理解できるユニバーサルデザインとなっています。

消化器系手技下において患者側を被覆したフィルム空間内を陰圧化し、患者-医療従事者間の直接暴露や室内飛散を最小限に防ぐシステムとなっており、フィルムを簡易に設置し、且つ安全・簡易に丸め、廃棄することができることによって、検査や手術の安全性とその検査や手術数の向上に貢献しています。

 

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https://www.okr-ind.co.jp/products/5177/

この商品は大倉工業株式会社が製造しております。